ケア方法教えます!長期装用カラコンの洗浄・保存方法と洗浄液の種類

ケア方法教えます!長期装用カラコンの洗浄・保存方法と洗浄液の種類

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◎1.ケア方法

カラコンを正しくケアしないと、使用期限を守っていても目の病気になる危険があります。ケア方法を良く知っておきましょう。

正しい洗浄

正しい洗浄をしないままケースに保存して再度目につけると、菌や花粉、汚れがそのまま目に入ることになってしまいます。これはとっても危険なことです。

コンタクトをつけ外しする時は、まず手洗いから♪

水よりもぬるま湯で洗った方が手洗いの効果があるそうです。洗い終わったらキレイなタオルでしっかり拭きましょう。

洗浄に一番大事なのが「こすり洗い」!ちょっと面倒・・・と思いがちですが、これをしないと汚れや菌がレンズに残って目の病気になる危険があります。

手のひらにレンズをのせたら、洗浄液を数滴つけて、レンズの両面を各20~30回くらい指の腹で軽くこすります。爪をたてないようにしながら、同じ方向にこすりましょう。

こすり洗いが終わったら、洗浄液でよくすすぎ洗いをします。そして洗浄液を入れたレンズケースに完全に沈めてフタを閉め、決められた時間レンズを休ませます。

これを守れば汚れや菌の80%は除去できるんだとか!

ワンマンスなどで使わない日があっても、洗浄液は毎日交換しましょう!

一番やってはいけないこと、それは水道水で洗うこと・・・。レンズが変形したり、水道水に含まれる雑菌がレンズについて菌が繁殖してしまったりします。

レンズケースの洗浄

ちょっと忘れがちなレンズケースの洗浄もとっても大事!

せっかく丁寧にこすり洗いをしても、ケースが汚れてたら意味ないですよね。レンズをつけたあと、ケースとフタは水道水で洗い、フタをあけて乾燥させておくことを習慣にしましょう♪

ちゃんと毎日洗っていても、レンズケースを清潔に使えるのは最長で3ヵ月程度なんだそうです。定期的に新品と交換するのが良さそうですね!

◎2.洗浄保存液の種類

ソフトコンタクトレンズの洗浄保存液は3つのタイプ(MPS系/過酸化水素系/ポビドンヨード)に分けることができます。

多目的溶剤(MPS)

上記項目の、正しい洗浄で使用しているのがMPSです。洗浄、消毒、保存という過程を1つの液で行えて、1本でこすり洗いからつけおきまで済ませられる便利な洗浄液です!

さらにリーズナブルという点から多くの方が使用しています。

目に入っても刺激感が少ないですが、消毒効果が弱いんです。

そのため、つけおき消毒の前に十分なこすり洗いをしないと効果が発揮できません。

さらに、使用後のレンズケースをしっかりと水道水で洗い乾燥させなければバイオフィルムという細胞膜ができてしまって、MPSの効果を減じてしまうんです。

以下はMPSの一例です。

  • オプティフリー
  • コンプリート
  • ソフトワン
  • エピカゴールド
  • レニューマルチプラス

過酸化水素系

過酸化水素を主成分とした消毒液と中和剤がセットになった製品です。

※製品ごとにケース、使用方法は違う場合があります。

中和剤を入れることで化学反応を起こし洗浄力を高めた液体に、レンズをつけておきます。

消毒液と中和剤を入れたケースに指定時間以上レンズを漬け、中和を行います(中には1液のみで中和剤を使用しなくても良いタイプのものも登場しています)。

ソフトコンタクトレンズ用保存液ですすいでから装着しましょう。洗浄力が強い点が、過酸化水素系の特徴です。

過酸化水素系はソフトコンタクトレンズだけでなく、新素材のシリコーンハイドロゲルレンズにも対応しています。

ただ、ケースは専用のものが必要で若干コストが割高になること、そして洗浄が終了し液が中和されるまでに6時間程度かかるという欠点があります。

中和をしなかったり、中和が不完全だと、装用時に強い痛みを感じます。

過酸化水素系のケア用法はメーカーの製品ごとに少しずつ違いがあります。説明書もしくは添付されている文書に書いてある使用方法をしっかり理解してから使いましょう

以下は過酸化水素系の一例です。

  • AOセプト
  • コンセプトワンステップ
  • コンセプトクイック

ヨウ素(ポビドンヨード)系

こちらも消毒液と中和剤に分かれたタイプのもので、こすり洗い後に液につけて一定時間おくことでケアをするタイプのものです。

※製品ごとにケース、使用方法は違う場合があります

消毒の主成分がヨウ素であるため、消毒・中和剤を入れることでオレンジ色になるんです!消毒中はオレンジ色で、消毒が終わると無色透明に変わるので、「オレンジ色の時は使えない」、「無色透明の時は使える」と一目でわかるようになっています。

そのため、過酸化水素系のように中和が終わる前にレンズを誤って装着してしまう危険性は少ないと言えるでしょう。

シリコーンハイドロゲルレンズにも使用することができます。

非常に消毒効果が高いソフトコンタクトレンズ洗浄液として知られています。ただし、過酸化水素系同様コストがかかるという欠点があります。

また、ヨウ素にアレルギーをお持ちの方、甲状腺機能にトラブルのある方は使用することはできないので、添付文書を参照するようにして下さい。

以下はヨウ素(ポビドンヨード)系の一例です。

  • バイオクレンファーストケア
  • ケムセプトスーパークイック
  • クリアデューファースト

補足

上記の3つ以外に煮沸消毒という洗浄方法もあります。こちらは知っている方が少ない消毒法だと思います!

専用煮沸器にコンタクトレンズの入ったケースを入れて、電源プラグをコンセントに差し込めば自動的に消毒が始まり、パイロットランプが消えれば終了します。

煮沸は殺菌能力が抜群です。ただ、煮沸器にかける前の擦り洗いで落ちきっていないタンパクなどが熱によってレンズに固着します。

その固着したものは毎日毎日熱を加えられ変質タンパクへと変化します。そうするとアレルギーの原因になりえます。

また、もともとソフトレンズは熱に弱くカラコンもソフトレンズなので、あまり長持ちはしないかも...という点と簡便なMPSタイプや過酸化水素タイプにながれていって、結果煮沸消毒はすたれていったようです...

カラコン向きなのは・・・?

上記のようにソフトコンタクトのケア用品には洗浄と保存どちらも使用できるタイプ(MPS)や洗浄液で中和して使うタイプなどがあります。

過酸化水素系の洗浄液はとても洗浄力が強いので、カラコンに使えるものと、使えないものがあります。

MPS系かポビドンヨード系ではないものを選ぶときにはケア用品メーカーやレンズメーカーに問い合わせるのがいいでしょう。

ただし、目の健康状態によっては使用できないものもあるので、必ず眼科で指示されたものを使いましょう。

◎3.心がけること

常に頭に入れておいて頂きたいことをお伝えします。

いつも持ち歩くもの

コンタクトをつけている時に、目が疲れてしまったりゴミが入ってしまうことってありますよね。

そんな時すぐ外せるように、「メガネ」「レンズケース」「洗浄液」を持ち歩きましょう。

メガネはちょっと幅を取るかもしれませんが、レンズケースと洗浄液はコンビニなどで小さいパックが売っていたりするので、いつもバッグに入れておくようにして、無理してつけ続けることのないようにしてくださいね。

定期健診を受けましょう!

自分では特に目の異常はないと思っていても、実は傷ついていたり、病気になっているかもしれません。定期的に眼科に行って、診察してもらうようにしましょう。

「眼科の処方を受ける意味」を詳しくまとめた記事はこちら

知らないと危険!カラコンのケア不足で起こる病気の原因と予防法

◎4.まとめ

長く使えてコスパの良いワンマンスなどの長期装用レンズを安全に使うためには、ケア方法が大事ということをおわかりいただけたでしょうか。

間違ったケアの仕方をしたり、カラコンに合わない洗浄液を使用して目の病気にならないように、ぜひ記事の内容を覚えていてくださいね。

※コンタクトレンズは高度管理医療機器です。
ご使用になる前には、レンズの<添付文書>及び<ご使用上の注意事項>をお読み下さい。

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    FairyRepublicのスタッフがカラコンに関する情報をお届けします。