今回の記事では、正しくカラコンを使って頂くために、まだまだみなさんが知らない目の病気について詳しくお話させて頂きます😍
そもそもの目がどんな働きをしているか、ご存知でしょうか。
目とは物を見るための視覚器官で、一瞬でピントを合わせられるカメラのようなものです。光を取り入れて逃さない役割があります。
黒目の表面にある角膜は、中心部に向かって痛みを感じやすくなっていてとってもデリケートなんです😲
また、目も呼吸をしているので酸素を送ってあげなければいけません!酸素が足りないと、主に以下のようなトラブルを引き起こし、目を傷つけてしまう可能性があります。
- 本来血管のない角膜に、酸素を取り込もうとして血管が入り込む
- 角膜の一番外側にある「角膜上皮細胞」がはがれやすくなることで、感染症の原因となる細菌が付着する
- 角膜の一番内側にある「角膜内皮細胞」が減少し、角膜が濁って視力障害を起こす(角膜内皮細胞は数に限りがあり、一度死んでしまうと二度と再生されません)
角膜に酸素を送るために重要なのが涙の交換です。コンタクトをつけた状態でも、涙を交換することで角膜に酸素を送ることができます。涙は主に以下のような働きをしてくれます。
- 角膜を潤わせる
- 角膜に栄養分や酸素を与える
- 細菌や角膜表面に付いた異物を洗い流す
- 殺菌効果
- 角膜表面の凸凹をなくす
コンタクトをつける時は、装用時間を短くする・深いまばたきを多くするなど、涙の交換を意識することが大事です✨
また、コンタクトを使う方に知っておいて頂きたいのが酸素透過率です。レンズがどれだけ角膜に酸素を送れるかを示す数値のことをいいます。
現在市場に出ているコンタクトは酸素を通す構造になっていますが、裸眼と比較した場合、酸素透過率は下がります。
またカラコンは着色されているため、クリアレンズに比べてさらに酸素透過率が下がる場合があります。
繊細な目を大切にするために、カラコンについてしっかり知っておきましょう💓
◎1.酸素が足りないと、目の病気になっちゃう?
角膜は空気中の酸素を取り入れることにで呼吸しています。目を閉じているときには、目を開いているときに比べ酸素の供給量は、3分の1に減少するんです👁
コンタクトレンズにより角膜の表面が覆われると、空気中の酸素を取り入れる量が減り、角膜は酸素不足になってしまいます。
その為、角膜より小さいハードコンタクトレンズを使用している時よりも、角膜より大きいソフトコンタクトレンズを使用している時の方が、より酸素不足の状態に陥っているのです…
酸素不足に陥った角膜は傷つきやすく、感染症を起こしやすくなります😣💦
また正しい洗浄をするなどレンズのケアを怠った場合、ホコリ、花粉、化粧品など汚れが残ったコンタクトレンズを装用することになるため、眼球を傷つけてしまう可能性が高くなります。
カラコンを正しく使わないと、どんな病気になりやすいのかをお伝えします。
▶カラコン使用でおこりやすい目の病気
*結膜炎(けつまくえん)
目の充血や炎症が起きている状態。
*角膜炎(かくまくえん)
黒目の部分が炎症を起こしてしまう状態。
*角膜びらん(かくまくびらん)
角膜の表面が剥がれてしまう状態。
*角膜内皮障害(かくまくないひしょうがい)
目の酸欠状態により角膜内皮の細胞が減ってしまう状態。
例に上げたものは一部となり、正しいケアをしてるつもりでも装用期間などを守らなかった場合、様々な病気にかかってしまう可能性が高くなります😨💦
カラコンはクリアレンズに比べサイズが大きい為、酸素不足になりやすいです。また、柄がついているぶん傷や汚れがわかりにくくなっているので、傷や汚れがついたまま装用してしまう人が多くいます。
「気をつけているはずなのに・・・」そう思われる方ももう一度下記の項目に当てはまらないか、チェックしてみてください✔
- 購入時についてくる付属の用紙を読んでいますか
- 毎回しっかり洗浄していますか
- 装用時間、期間を守っていますか
- 目に痛みがあるのに装用を続けていませんか
- 自分の目に合ったサイズのものを装用していますか(DIA・BC・度数)
- 眼科には行きましたか(処方・定期検診など)
どれもとっても大切なことです。
▶BCはとっても重要!
BCは意外と重要なんです!BCの値が合わないカラコンを使用していると、きちんとフィットせず、不快感やズレによって眼球を傷ける場合があります。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください♪
BC・期限って何?カラコンを使用する上で抑えておきたい基礎知識
また、購入の際は、必ずパッケージなどをチェックしましょう⬇
極力毎日つけ続けるのは避け、目を休ませる日を作ってあげましょう。しっかりと目に酸素を通してあげてくださいね!
ちゃんと使用方法を守れば、目の病気になる確率はぐぅーんと減ります💗
▶コンタクトレンズ使用でおこりやすい目の病気
カラコンだけでなく、コンタクトレンズ全般で使用した際引き起こしやすい病気の一覧を記載しております。
*ゴロゴロ、チクチクなど異物感がある、充血する、涙が出る
- 点状表層角膜症(てんじょうひょうそうかくまくしょう)
- 角膜上皮びらん(かくまくじょうひびらん)
- 角膜浸潤(かくまくしんじゅん)
- 角膜潰瘍(かくまくかいよう)
- アカントアメーバ角膜炎(アカントアメーバかくまくえん)
*レンズがずれる、外れる
- 巨大乳頭結膜炎(きょだいにゅうとうけつまくえん)
- 円錐角膜(えんすいかくまく)
*痛みがある
- 角膜炎(かくまくえん)
- 角膜上皮びらん(かくまくじょうひびらん)
- 角膜浸潤(かくまくしんじゅん)
- 角膜潰瘍(かくまくかいよう)
- 急性角膜上皮浮腫(きゅうせいかくまくじょうひふしゅ)
- アカントアメーバ角膜炎(アカントアメーバかくまくえん)
*目が乾く、見にくい、かすむ、くもる、ぼやける
- ドライアイ
- 角膜上皮びらん(かくまくじょうひびらん)
- 角膜浸潤(かくまくしんじゅん)
*目がかゆい、目ヤニが多い
- 結膜炎(けつまくえん)
- 巨大乳頭結膜炎(きょだいにゅうとうけつまくえん)
- アレルギー性結膜炎(あれるぎーせいけつまくえん)
- 角膜上皮びらん(かくまくじょうひびらん)
- 角膜浸潤(かくまくしんじゅん)
- 角膜潰瘍(かくまくかいよう)
- アカントアメーバ角膜炎(アカントアメーバかくまくえん)
- ドライアイ
上記のような病気になった際放って置くと、最悪の場合失明してしまうことも…
コンタクトも自分自身も大切にしてあげましょう✨
◎2.眼科を受診する意味
カラコンを購入する際に何かと眼科という文字が出てきますよね🙄
「めんどくさくて行きたくない」「眼科に行かなくたってカラコンは買えるでしょ」そう思っている方は多いのではないでしょうか。
でも、眼科に行って自分の目の状態を知ることはとても大切なことです。目の病気にかかってしまったり、視力が落ちてからじゃ遅いんです!!
眼科に行くメリットを是非知っていただきたい👇
▶眼科でしてもらえるコト
*目の健康状態を知ることができる
自分でよーく見ても目の変化は気づきにくいもの。
眼科では目の状態、角膜表面の形状、角膜内皮や涙の状態などを調べてもらえます。
この検査で目の病気が発見されたときは、病気の種類や程度によって、コンタクトレンズが使えない場合や、目の病気が治癒するまでコンタクトレンズの処方が延期される場合もあるんです。
*視力がわかる
最後に測ったときよりも視力は低下しているかも。
度数の合っていないレンズを装用していると、目の病気になったりもっと視力が低下してしまう可能性があります。
*自分にあったサイズがわかる(目の大きさ、BCなど)
カラコンによってゴロゴロするときはありませんか?もしかするとサイズが合っていないのかもしれません。
眼科に行けば自分の瞳にフィットするサイズを教えてくれて、購入する際選びやすくなりますよ。
*病気を防げる
早めに診断を受けることで病気を防げたり、悪化するのを抑えられます。
*病気になった場合対処してくれる
病院全般に対して当たり前のことですが、病状に合った治療をしてくれます。
違和感を感じたら早めに行かないと、治りが遅くなったり視力が下がってしまったりもします。
*コンタクトが合う、合わないがわかる
人によってコンタクトが合わない!という方もいるんです。
合わないのにずっとコンタクトをつけていると大変なことに…🙌🏻
少しでも不安に感じたり目に違和感を感じたら、眼科へ行きましょう!
でも、その前に…定期検診へ行きましょう!何かあってから眼科へ行っても遅いという場合ももちろんあります。
なにも異常がない場合でも3ヵ月に1回、眼科へ足を運んで下さい。目をきれいに保つためにはとても重要なことなんです😣
そして、コンタクトを初めてつける、という方も必ず眼科で処方してもらって下さい👀🌟
コンタクトレンズは視力やBCだけではなく、健康状態や涙の量、使用目的や使用環境など総合的に考えて眼科医さんが処方してくれます。
安心してコンタクトレンズ生活を送れますね!
◎3.まとめ
カラコンも正しく使用、保管していれば安全に装用することができます。
目に痛みを感じたり、ぼやけたりしていても「大丈夫でしょう」と放って置かず、すぐに眼科へ行ってください。症状が治まるだけでなく、気持ち的にも安心しますよ♪
カラコンは瞳を大きく見せ、自分自身に自信を与えてくれるとても魅力的なアイテムです。自分の瞳と向きあいカラコンを安全に使用して、素敵な日々を送りましょう💗
※コンタクトレンズは高度管理医療機器です。
ご使用になる前には、レンズの<添付文書>及び<ご使用上の注意事項>をお読み下さい。