◎1.クリアコンタクト
▶ハードコンタクト
ハードコンタクトとは、素材にほとんど水分を含まない、角膜(黒目)より小さいサイズのコンタクトのことです。目に必要な酸素を角膜へとたくさん届けてくれるのが大きな特徴です。酸素を送る道は主に以下の3つがあります。
- コンタクトを介して酸素が通り抜ける
- まばたきでコンタクトが動き、酸素を含んだ新しい涙とコンタクト下の涙を交換する
- 角膜よりレンズが小さいため、空気中の酸素が届きやすい
ハードコンタクトは異物が入ったりすると、痛みによってすぐ異変に気づけるので大きなトラブルになりにくいんです✨
▶ソフトコンタクト
対してソフトコンタクトは、水を含む素材でできていて、サイズも角膜(黒目)を覆う大きさです。コンタクトが涙を取り込み、その涙を通して酸素を角膜に届けます。
ソフトコンタクトレンズは水分を含んだ柔らかい素材なので、目にフィットしやすくつけ心地が良いのが特徴です🙋
ちなみに、日本で発売されているカラコンは全てソフトコンタクトです。
大きなトラブルになりにくいハードコンタクトで作った方がいいんじゃないかと感じた方もいると思いますが…ソフトコンタクトにしているのには、以下の理由があるようです。
- ハードコンタクトは装着時に異物感があったり、慣れるのに時間がかかる
- 対してソフトコンタクトは異物感が少なく、初心者でも扱いやすい
- ハードコンタクトで作った場合はソフトコンタクトと比べてズレやすく、着色部分がこすれて目に悪い
昔はハードコンタクトのカラコンも存在していたそうですが、ハードコンタクトは角膜より小さいので、つけても大きさ的には盛れないですよね。笑
ソフトコンタクトには以下の4つのグループがあります。
- グループⅠ:非イオン性低含水
- グループⅡ:非イオン性高含水
- グループⅢ:イオン性低含水
- グループⅣ:イオン性高含水
それぞれに長所・短所があり、簡単にお伝えすると
- イオン性はタンパク質を吸着しやすいけれど乾きにくい
- 非イオン性はその逆で、乾きやすいけれどタンパク質等の汚れに比較的強い
- 低含水は酸素透過性が低いけれど乾きにくい
- 高含水は乾きやすいけれど酸素透過性が高いから目の負担が少ない
といった感じです😃
高含水の方が潤いそう!と思いがちですが、水分が多いということは蒸発する水分も多く、なくなった分を補充する必要があるので結果的に乾きやすいと感じるんです。
ちなみに、一般的には含水率50%以上を「高含水」、含水率50%以下を「低含水」と呼びます✨
この分類はほぼ全てのソフトコンタクト(カラコン含む)に表記されているそうなので、気になる方はパッケージや取扱説明書を読んでみてくださいね😘
◎2.カラコン
今たくさんの人が愛用しているカラコン♡いろんな色の瞳を楽しめるだけでなく、目の病気を手術した後の治療用としても使われることがあります😳✨
日本で発売されているカラコンは全てソフトコンタクトなので、こちらも先ほどお伝えした4つのグループに分かれています。
▶クリアコンタクトとの違い
クリアコンタクトとの大きな違いとして、瞳の印象を変えてくれる色がついていることが挙げられます。
ユーザーセレクトはレンズとレンズで色素をはさむ「サンドイッチ製法」で作られています。色素が直接目に触れることがない構造になっています💕
▶メリット
クリアコンタクトと比較した場合のカラコンのメリットについて、説明します。
*瞳を大きく見せられる
最初はこの理由でカラコンをつけた方が多いんじゃないでしょうか♪本物の瞳よりも大きく見せることで、可愛らしさがアップしますよね♡
*いろんな柄や色を楽しめる
普段は学校だからナチュラルなブラウン、休日はハーフ顔になれるクールなカラコン♪みたいに、メイク感覚で楽しめるのもカラコンの良いところです。自分の理想に近づけるので、自信も持てますよね😍
*メガネを使わなくて済む
これはクリアコンタクトにもいえることですが、メガネを使うよりも楽に生活できます♪度ありのカラコンを使えば見た目も可愛くなれますね!メガネだと物が小さく見えてしまいますが、そういった問題点も解決してくれます✨
*治療用としても使える
オシャレ用としてではなく、黒目の色が濁ってしまったり、斜視で両目の視線が合わないなど、目の病気になってしまった時に処方されることがあります。
▶デメリット
クリアコンタクトと比較した場合のカラコンのデメリットについて、説明します。
*色落ちする可能性がある
レンズが着色されているため、着色された部分が何らかの原因によって色落ちすると表面がでこぼこになって目を傷つけてしまうことがあります。色落ちの原因には、以下のような理由が考えられます。
- カラコンを落とすなど、雑な扱いをする
- 使用期限を守らず使い続ける
- 長い爪でつけ外しをする
- カラコンをつけたまま目を強くこすりすぎる
- 過酸化水素タイプの洗浄液を使う
他にも、脱色した色素によって金属アレルギーが発症する危険性があることも覚えておきましょう!
*目が酸素不足になりやすい
黒目を覆うように着色されているので、クリアコンタクトに比べて目が呼吸しにくい状態になっています。酸素不足になると、目が充血したり乾燥したりして目に負担がかかってしまいます😭
*コンタクトが傷つきやすい
目には見えにくくてもコンタクトを傷をつけてしまうことがあります。レンズに色がついているので、キズが見つけにくい場合があります。
爪が長いと破れてしまったりすることがあるので注意が必要です。目に違和感を感じたら使わないようにしましょう!
*汚れがつきやすい
空気中のゴミや花粉などがつくと、目がゴロゴロします。他にも、涙に含まれるタンパク質が固まってしまうことで白い汚れがつくことがあります。レンズに色がついていて、汚れに気付きづらい場合があります。
ワンデーの場合は比較的清潔に使えますが、2weekや1monthはしっかり洗浄しなきゃですね♪何かゴロゴロするな~と思ったら我慢しないで取り外した方がいいですね😊
カラコンは自分に自信がもてるステキなアイテムですが、ずっと楽しんで頂くためにも、デメリットも含めてよく理解し、正しく使って頂きたいです🙋✨
◎3.シリコーンハイドロゲルって?
最近たまに聞くシリコーンハイドロゲルコンタクト。聞いたことはあるけど何なんだろう?と思ってる方も多いかもしれません😐
簡単にいえば酸素透過性がかなり高いコンタクトです。それだけ聞くと、酸素をたくさん吸収できるということだから目に優しい!と思いますが、これにももちろんメリット・デメリットがあるんです。
▶メリット
- 長時間使える
- 酸素不足になりにくい
- 破れにくい
などがあります。お医者さんや、なかなか落ち着いた時間が取れない新生児ママなど、職業や生活環境によってはかなり助かるコンタクトですね✨
▶デメリット
- 素材が固く異物感がある
- 汚れがつきやすい
- 乾燥を感じやすい
- 値段が高い
などがあります💦
感じ方に個人差はありますが、いいところばかりではないみたいですね。使える消毒液が限られていたりするので、まだまだメジャーではないのかなぁ?という感じです(´・ω・`)
◎4.まとめ
クリアコンタクトとカラコンについて、少しでもお分かりいただけたでしょうか💓
それぞれの特徴をしっかり理解して、正しい使い方をしていただけると幸いです😆✨
今回まとめたこと以外にも、カラコンについて知っておいてほしいことがたくさんあります!他のまとめ記事も、ぜひ合わせて読んでみてくださいね♪
初心者だけじゃない!カラコンを安全に使うために絶対知っておくべき知識まとめ
※コンタクトレンズは高度管理医療機器です。
ご使用になる前には、レンズの<添付文書>及び<ご使用上の注意事項>をお読み下さい。